機械翻訳とどう向き合うか
機械翻訳の精度がぐんぐん上がっていて、それにともないポストエディット(PE)なる仕事も生まれていると聞く。まだ自分のところには回ってきていないけど、それも時間の問題だろう。
正直、いち翻訳者として、そろそろきちんと向き合わないといけないのかな・・・・・・という気がしないでもない。
ただ、もひとつ正直に言うと、純粋に興味が持てないでいる。
本当は、それでも今のうちにしっかりと向き合い、相手を知った上で拒絶するならそうするべきなのだろうけど、向き合うことすら億劫で、ひたすら見て見ぬふりを決め込んでいる感じ。
どんな状況でも翻訳でやっていけるという絶対的な自信なんてかけらもないくせに、この危機感のなさはどこからくるのか。それはたぶん、機械翻訳ありきのこの仕事には未練がないからだろう。そもそも、そういう環境で自分に何ができるのかまったく想像ができない。
もし本当に機械翻訳が幅をきかせて、自分で翻訳できる場所がなくなるのなら、そのときは、翻訳ではない、別の道で生きていきたい。
40代に突入して明らかに体力の衰えを感じているというのに、より険しいであろう新たな道に進むのは大変だと思うけど、でもやっぱり、生きている限りはワクワクできる方向に進むことを結局は諦めきれないだろうから。
「あまーい!!!」ってツッコミが聞こえてきそうですが、いろいろな可能性を夢見るのは自由だし、これまた楽しい。
今やれている大好きな翻訳の仕事は精一杯続けていきたい。けど、何をしていようとナチュラルにスキップを踏んじゃうような毎日が送れたらそれが最高、と思うのです。