祝!乳歯の生え変わり
娘の乳歯が抜けた。まわりの友達の中には随分前から抜け始めている子もいて、本人も晴れてそちら側に行けたことをとても嬉しく思っているようだ。親としては、遅くても何の問題もない(むしろ遅い方が良い)と思っていたけど、そんな姿を見ていると「よかったね」と思う。
ジップ付きのちっちゃなビニール袋に入っている歯を見ていて(園で抜けたため、先生が袋に入れてくれた)、ふと思い立ち、娘が赤ちゃんだった頃の写真を確かめてみた。やっぱり。この歯は、最初に生えてきた、まさにその歯だった。当時、歯が生えてきたことが嬉しくて嬉しくて、無理矢理口を開けて写真を撮ったのがついこの前のことのように思い出された。あのときから5年もの間、この歯は娘の食を支え続け、その役目を終えたのだ。そう思うと、素直に「お疲れ様でした。ありがとう」と言いたくなる。そして、今ひょっこり頭を出している「おとなの歯」には、「これから何卒よろしくお願いします」と頭を下げたい。
私の父と母も、きっと事あるごとに、こんなふうに私の身体の隅々にまで祈りを込めてきてくれたのだろうと思う。自分がこの歳になり、親になってやっと、その想いの強さを肌身で実感している。両親に深く感謝しつつ、私も同じように娘に想いをかけていこう。本人が自覚していなくたって、そんな風に想ってくれる人の存在というのは、とてつもなく大きな力になるはずだから。
そんなことを考えながら、今日もしっかり歯を磨こう。娘の歯も、自分の歯も。