さんぽ日和

翻訳者・翻訳コーディネーターが日々の散歩中に考えたことを書いています。家族のこと、仕事のこと、自分の身の回りで起きたこと、いろいろなことを考えながら歩いています。

新生活、始まる

この春、娘が小学校に入学した。ランドセルを背負った、目の前にいるこの子を産んだ日のことを思い返すと、本当に昨年あたりのことのように思えるから「ウソでしょ・・・」と戸惑ってしまう。

 

それでも、あの日から確かに一日一日を積み重ねて今がある。

毎日24時間を自分以外の人間のために費やした日々は、自ら望んだこととは言え、やはり、時にどうしようもなく辛かったし、永遠に続くようにも思えた。「子どもの成長はあっという間だよ」と誰かがかけてくれた言葉にも当時の私はまったく救いを見いだせなかった。

でも今、私は確信を持って言い切れる。子どもの成長は、ほんと、あっという間だ。

 

これからの日々もあっという間に過ぎていくんだろう。あっという間に中学生になり、高校生になり、大人になり、自分で生きていくようになる。

 

だから、ちゃんとこの子から目を離さずにいようと思う。この先、親としてできることなんてたかが知れているけど、せめてそれだけは心に留めておきたい。

 

昨日彼女が突然、「家の庭に畑を作って、ピーマンを育てたい」と言い出した。

 

「なぜ今?」「なぜピーマン?」と疑問は尽きないけど、そう訴える目は真剣そのもの。何が彼女を突き動かしているのか本当はあれこれ聞きたくて仕方ないけど、なんだかそれも躊躇われてしまうほどの迫力だった(だから聞いていない)。

正直、庭を耕して、土や苗を買ってきて・・・と考えると心底やれやれだし、当の本人の熱意だっていつまで続くか分かったものではない。

 

でもまあ、そこまで言うなら、ゼロからやってみようかなという気になっている。

少しでも今の熱意が長続きしてくれたらいい。自分ひとりで畑を作って、ピーマンを育てられるまでに成長する前に、一緒にできる今を大切にしよう。

何かの栽培に成功したためしがない母だけど、一緒に頑張りましょう。