3/9 新田さん勉強会in名古屋③ あらすじを書く
先週3/9の金曜日に参加した新田順也さんによる「OneNoteミニ勉強会」。
OneNoteの活用方法とメールのテンプレート機能について書きました。今日は、「あらすじを書く」ということについて。
勉強会のメインテーマには関係なかったのですが、今回参加して個人的に一番響いたポイントです。
やることはそのまま、翻訳に取りかかる前に原文を読んで自分の言葉であらすじを書く。
会では軽く触れられた程度でしたが、これをやっておくと後の翻訳でとても役に立つ、ということを新田さんはおっしゃっていました。
実際にやってみると、やはり、時間も手間もかかります。
でも何とか頑張ってあらすじを書き、その後に翻訳をしてみて感じたのは、翻訳中に自分自身の視点の切り換えがスムーズにできるということ。一語一語を追う視点と、全体を俯瞰して見る視点。つまり、「木を見て森を見ず」に陥りにくい。今いる部分(木)が、全体のまとまり(森)のどの部分にあたるかを常に意識しながら作業を進められる、という感じです。
結果、論理展開に無理があれば気付きやすいので、誤訳はたいてい避けられるし、よりまとまりのある仕上がりになるように思います。
とはいえ、「あらすじを書く」ことに何らかの効果があることは誰でも予想がつくと思うのです。
問題は、やるかやらないか。原文をざーっと読んで分かった気になるのではなく、自分の言葉で説明できるところまで理解を深めておけるかどうか。
そこまでやって初めて、効果があるのではないかと思いました。
(そのためにも、やはり、チェックリストなど見える形で業務工程に組み入れておくことが大事。目の前の仕事に流されないように)
今回の勉強会は、少人数でざっくばらんに…というかたちだったので、ためになる話があちこちに散りばめられていました。一つでも二つでも業務に取り入れて行きたいと思います。
あと、翻訳者同士の交流はやっぱり楽しい♪