さんぽ日和

翻訳者・翻訳コーディネーターが日々の散歩中に考えたことを書いています。家族のこと、仕事のこと、自分の身の回りで起きたこと、いろいろなことを考えながら歩いています。

インフルエンザから復活

何年かぶりにインフルエンザに罹り、この一週間はほぼベッドの中で過ごした。診断を受けたその日に夫は一週間の出張へ。幸か不幸か。まぁでもたぶん、“幸”なんだろう。

 

保育園への送迎は母親に頼んだので、朝子どもを送り出したあと夕方帰ってくるまで、一人でひたすら寝るという日々だった。

頑張れば起きていられなくはなかったと思うけど、別段頑張る必要もないか、ということで、いろいろ迷って『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』をお供にベッドに居座ることにした。各方面に怒られそうですが、正直なところ幸せな時間。でも身体はそれなりにしんどかったのです、本当に。

 

村上作品は好きで、たぶん大半を読んでいるけど、ハルキストと胸を張れるほど中身を消化できたためしがない。『色彩を持たない~』もそう。読んだあと、これを自分の中にどう落ち着けたら良いのか、整理しようにもどう手をつけてよいか分からない。それで、いつまでもあれこれ考え込んでしまう←今ここ。

というわけで、身体はすっかり元気になったけど、頭はまだ半分別世界に浸っているという状態です。

 

幸い(これは本当に“幸”)、今のところ家族には感染していない。娘とは本当は別の部屋で寝たいところ、まだ一人では眠れないので、互いに頭と足を入れ違いにして、私の頭を開け放したドアの近くに置き、しかもそのすぐ近くで空気清浄機を常時フル稼働させながら寝た。俯瞰図がシュール過ぎてふと笑えてきたものだけど、案外成果があったのかもしれない。

 

十分休んで元気になったので、あとはこのまま何事もなく冬を乗り切りたい!